大型クラゲ情報

平成29年7月13日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
大型クラゲの出現状況(国際フェリー調査結果等)について-第1報-

1.大型クラゲの出現情報

(1) 東シナ海における調査船による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年6月25日~27日
2) 結果 東シナ海西部における出現量(平均密度)0.067個体/100m2
昨年同期の結果(0.40個体/100m2)と調査海域が異なるので単純に比較できないが、昨年よりも少ない。

(2) 黄海における国際フェリー(韓国・仁川-中国・連雲港)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年6月28日~30日
2) 結果 黄海全域における出現量(平均密度)0.0001個体/100m2
 昨年同時期の結果(0.33個体/100m2)より非常に少ない。

(3) 対馬海峡における国際フェリー(博多-釜山航路)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年7月11日
2) 結果 対馬海峡西水道中央部で2個体を目撃した。傘径は50~60cm、西水道における平均密度は0.00024個体/100m2であった。
昨年同期の結果(0.097個体/100m2)よりかなり少ない。
※1.国立研究開発法人水産研究・教育機構及び国立大学法人広島大学により構成される「大型クラゲ国際共同調査共同研究機関」が実施。

(4) 日本沿岸水域における出現の確認※2

  • 平成29年7月5日に対馬市美津島町高浜定置網で出現を確認した(1個体、傘径70cm):定置網で今年初めての出現。
  • 平成29年7月5日に壱岐市郷ノ浦町渡良牧崎地先定置網で出現を確認した(1個体、傘径50cm):壱岐の定置網で今年初めての出現。
    • ※2.NPO法人水産業・漁村活性化推進機構の委託を受けて、一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた情報による。
      過去に対馬の定置網で確認された日
      平成21年 6月30日 日本沿岸水域で大型クラゲが大量出現した年
      平成22年 9月17日 日本沿岸水域で大型クラゲの大量出現がなかった年
      平成23年 9月29日
      平成24年 7月24日
      平成25年 7月26日
      平成26年 8月 6日
      平成27年 9月15日
      平成28年 6月28日

2.今後の調査計画等

大型クラゲによる漁業被害は夏季から秋季にかけて発生します。現時点の分布水準は、初期の出現が多かった昨年同期よりはかなり少なく、黄海での国際フェリー目視調査結果で見ると、昨年の1000分の1程度の出現量に留まっております。一方、対馬周辺では7月5日に今年度初となる大型クラゲ1個体が確認されました。同日に壱岐でも1個体確認され、対馬海峡東水道を通過したものと考えられることから、大型クラゲの分布量は少ないものの、東シナ海の移動経路が例年と少し異なっている可能性があります。今後、引き続き大型クラゲの出現状況をモニタリング※3し、出現状況に関する情報提供※4を行ってまいります。

※3.主な大型クラゲ出現状況調査の実施予定(7~8月上旬)
(調査船による分布調査)
平成29年7月18日~24日 東シナ海大型クラゲ分布調査

(国際フェリーによる目視調査)
平成29年7月24日 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査
平成29年7月下旬  日本−中国間の国際フェリーによる目視調査
平成29年8月8日 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査

※4.大型クラゲ出現状況調査の結果については、以下でお知らせしております。
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 URL:http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/
日本海区水産研究所         URL:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/Kurage/kurage_top.html

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
研究推進部 研究主幹 八吹 TEL 045-227-2676
日本海区水産研究所 資源環境部長 渡邊 TEL 025-228-0587